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2011年12月2日金曜日

インゼミ②(稲垣ゼミ編)

またまた湯尾がお送り致します。

今日は前回の慶応大学三橋ゼミに続き、今年度2度目の対外ゼミ発表、
法政大学稲垣ゼミの皆さまとのインターゼミ、通称インゼミです。

昨年に引き続き二回目の交流ということで
お互い成長した姿を見せられたらと思い、臨みました。

まずは、相手の発表です。
今回は2班発表して下さいました。

ひとつめは、TOTOの事例を通して、
いかにウォッシュレットトイレットを海外、特に中国に根付かせていったかを
紹介して下さいました。

もうひとつは、昨今日本が力を入れている観光業を対象にして、
いかに人々を呼び寄せるかを、福岡の成功しているケースなどを紹介しながら、
研究発表してくださいました。

双方の発表に共通しているのは、国際的な視点から研究を行っていて、グローバル化の必要性があると言われている日本で、それ自体非常に価値ある内容だと思った点です。

また細かいところでは、情報の“量”が適切だったと感じたところ。情報量が無駄に多くなく、それでいて不足もしていないと感じました。

総じて、井上ゼミ生は学びのある研究発表を聞けたのではと個人的には思います。

次に、私達の発表です。

実は、前回の三橋ゼミとのインゼミから、スライド構成をほぼ一新しました。もう少し、いわゆる「パフォーマンス」を意図したスライド構成になっており、“掴み”や“落ち”などの引き付ける発表を意識しながら、作成しました。

その過程の中で井上ゼミでは、発表班ではない多くの仲間が支えてくれます。

自分らの研究を進めていく事も大変なのにも関わらず、私達に時間を割いて発表内容にフィードバックしてくれました。
「スライドの構成がわかりづらい」
「プレゼン中の目線は皆を向いた方がいい」
などなど。

それも一回練習とかではなく、一週間の半分ぐらい掛けて。
しかも「午前中に用事があるから午後に見るよ」と言ってくれる仲間もいて、
合計して、8~9回練習に付き合ってくれました。

ときにやさしく、ときにきびしく接してくれるのが、私達の同期です。

こうして試行錯誤の日々を送りながら、あっという間に発表する日になりました。

拙い話者なので、本当に通じたか通じなかったかはわかりませんが、多くの稲垣ゼミ生の方が質問やコメントを下さった点を鑑みると、少しは伝えられたのではないかと。

ここで、インゼミを通して感じたことをまとめます。インゼミを行うことの素晴らしさのひとつに、自分たちを客観的に見ることができる機会になるということがあります。

研究を進めていく中で、その推進単位は総じて同質化していく傾向にあると思います。
それは、多くの時間を共有する中で、お互いの好きなものが似てきたり、口癖が似てきたり、ひいては価値観すら似てきたりするときを感じます。

それは意思決定を早めたり、何が“いい”もので何が“悪い”ものかというのを集団内が感覚的に捉えたりすることができる点でいいことだと思います。しかしメリットにもなる一方で、その集団内のみが是だと捉え、他の集団の人々とコミュニケートしなければ、
多様で異質な情報・知識に触れられる機会が少なくなり、イノベーション的な視点や発想を得ることが困難になるデメリットなどもあります。

そういった意味で、定期的に組織外の人々と研究発表を聞く、話す等の機会があることは、研究を進めていく上で、多様な視点から研究を捉えることができるという点で、非常に価値あることだと考えています。

そうやって自分たちが“絶対”だと思いこまずに、他者と比べて自分たちの研究を進めていくことは大切だと思います。

今回の記事はインゼミから個人的に感じたことを綴ったものになってしまいました。
次回の記事からは再び研究内容について触れていきたいと思います。

2011年11月29日火曜日

インゼミ(三橋編)~インゼミから得られる新たな視座~

お久しぶりです。串田です

前回の本ゼミで新たに、製作委員会(※1)に連ねる企業のネットワークを組み込むという助言を頂いたのですが、インゼミの発表は今までしていたコンテンツ変換をしっかりした形のものにして発表を行うことに決まりました。
その後、本ゼミのアドバイスを参考にネットワークのデータベースを構築する作業を行いながら、私たちは慶応大学商学部の三橋平ゼミとのインゼミの準備を進めていました。

三橋ゼミとのインゼミは毎年恒例のイベントです。三橋ゼミと井上ゼミは、主たる研究手法が対照的です。井上ゼミでは、足を使ったフィールドワークを用いて研究課題を見つけたり仮説を検証したりします。一方で三橋ゼミでは、学会で蓄積されている理論への貢献を主眼に置いて、主に数値を用いた実証研究を行っています。簡単に言うと、三橋ゼミは「定量的アプローチ」、井上ゼミは「定性的アプローチ」を用いて研究を行います。

毎年、インゼミの開催場所は交互に行われますが、今年は慶応大学の三田キャンパスでの発表になりました。
また、いつもは互いのゼミから発表班が発表し、その研究結果に対して全体でフィードバックを行うという形式でしたが、今回はお互いの研究“報告”を行い、今後の研究への“アドバイス”という形でした。

私たちはこのインゼミで研究報告をさせてもらい、その後、三橋ゼミから普段、定量研究を専門にしているゼミならではの視点から、研究内容にかんしてたくさんの指摘を頂くことができました。特に、コントロール変数にかんしてはたくさんのアドバイスを頂きました。(コントロール変数:回帰分析で、直接興味はないが、従属変数に影響を与えてしまうような、独立変数のことを指します。たとえば、「気温」が「ソフトクリームの売上」に与える影響を調べたいとします。このとき、「ソフトクリームの売上」を左右するような要因としては、他にも「美味しさ」や「価格」なども考えられますよね?この「美味しさ」や「価格」のような要因のことを、コントロール変数と呼びます。コントロール変数を、回帰モデルに入れることで、直接興味のある説明変数の純粋な影響を調べることができます。)

例えば、TVなどで特別番組を組んで映画の宣伝をしていますが、この広告効果は映画の興行収益に大きく影響します。コンテンツ変換の影響がどれくらい興行収益に影響を与えるのかを正確に、測定するためにも広告効果を数字に落として制御しなければなりません。
しかし、このような広告効果を数字に落とし込むには、特別番組の回数だったり、広告製作費だったりとデータの取得可能性がとても難しいものばかりです。

それでも、三橋ゼミの方々から
製作委員会のメンバーに在京TV局がいれば「1」と、ダミー変数をおいて広告効果を代替する変数設定の案が出てきました。彼らは、定量研究を普段から行っているのでデータが取得できなくても、代替となる値をすぐに考え付くことができるのです。このように変数の値を柔軟に代替して設定できるとことは、定量研究ではとても重要であり、今回のインゼミから学べたことです。
(※1:映画を作る際、TV局や出版社、広告代理店などが2次利用の権利を得る代わりに、出資金を与える制度)



発表終了後の慶応大学からは、東京タワーがキレイに見えました。


来週は、法政大学とのインゼミがあるのですが
また新たな視座が得られるのではないかと、今からワクワクしています。

それでは
串田