2011年10月17日月曜日

分析再チャレンジ、発見か!?


こんにちは、平野です。
前回お伝えした通り、新しい分析にかけてみました!
相関関係が面白く無いなら、ほかの関係はないだろうか?ということで、「交互作用」をみるために、「二要因分散分析」という分析を行いました。
そして、その結果「数」と「映画化までの時間」に交互作用があることが判明しました!
・・・交互作用って何?分散分析って何?という疑問が浮かんだかと思います。
もちろん説明します!

「交互作用」とは、他の要因の水準によって、ある要因が従属変数に与える効果が異なることを指します。(また、従属変数とは「牛乳を飲むと、身長が伸びる」という仮説を例にとるとすると、「身長の高さ」になります。つまり、何かの要因が影響を与える結果のことを言います!ちなみに独立変数というのは、この例でいうと「牛乳を飲む量」になります!)「二要因分散分析」では数値しか出ないため、どのような交互作用が出ているかを理解するためにはグラフを書いて実際に値の変動を見てみることが必要になるのです。
(「交互作用」と「二要因分散分析」については、ハンバーガーの統計学の第7章を参照:http://kogolab.chillout.jp/elearn/hamburger/chap7/sec0.html


さて、今回私たちが交互作用を見て出た分析結果は「原作から映画化までの時間が長い場合は、コンテンツ変換数が多いほど興行収益は増加する。しかし、原作から映画化までの時間が短い場合場は、コンテンツ変換数が多いほど興行収益は減少する」というものです。

簡単に言うと、
「ただ、コンテンツ変換を繰り返せば売れるってことではない。長い時間をかけてじっくりやるのがコツ。短い時間でちゃちゃっとしても上手くいかないよ!」ということです。



・・・これは前回の結果よりも面白い結果が出ましたよ!!
なぜ面白いのか。それはメディアミックスの定説に対するアンチテーゼであるからです!メディアミックスとは、雑誌やテレビCMなど複数のメディアを組み合わせて商品を宣伝することを指します。定説では、短い時間に、多くのメディアを使って宣伝することがよしとされていました。しかし、今回の結果を見てみると、メディアミックスは、短い時間よりも、長い時間をかけて行うほうが良いと言えそうです。つまり、「定説でいわれていることと、真逆の結果が出た!」ということです。

なぜ、(定説では)最も売れるとされていた戦略が、否定されるという結果が出たのでしょうか?もしかしたら、企業にはその戦略を取らざるをえない理由があったのかもしれませんが、どうなのでしょうか・・?

分析結果も出て、研究は深みを増してきたように感じます!
今後は、交互作用の結果を元に、実際の映画製作ケースを見ながら、本質に迫っていきたいと思います!!

平野

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