引き続き、湯尾が綴ります。
本日は本ゼミでの経過報告に臨みました。
しかし、今回は自分たちの中でもしっくりせずに発表することになりました。順調に分析と安藤先生へのフィールドワークを重ねた一方で、コンテンツ変換を“4つのタイプ(数の多い/少ない・原作からの時間が長い/短い)に分けてそれぞれの売れる法則を見つる”といった課題を克服できずにこの日を迎えることになったからです。
コンテンツ変換を4つに類型化するためには、いわゆる漏れがなく、ダブりのない切り口が求められますが、そんなにきれいに上手くいかないのが現状でした。
結果中途半端な形のものを発表することになり、本ゼミの場のみんなも「きょとん」としていました。
さぁ、参った。どうしたものか。これが私たちの心の声でした。
そんなとき、「映画班は去年ネットワーク分析してたよね?」と先生が仰いました。
「それを絡めて論じることができるのではないだろうか。」と、きっかけを与えてくださいました。
ネットワーク分析とは、簡単にいうと組織同士や人々の関係性が、自分の行動や結果にどのような影響を及ぼすのかという研究です。
例えば、授業に毎回出ているのに、全然出ていないクラスメイトのほうが成績が高かったなんてこと、大学生の方なら経験があると思います。これをネットワークで説明すると、クラスメイトは自分より友達と仲がいいので、ノートを借りることができたり、テストに関する情報をもらえたりするので、成績がよくなるというわけです。
このネットワーク分析の視点で、昨年は映画産業に携わる映画会社の関係性を、分析したデータが残っていました。そのことを先生は思い出させてくれました。
そして、このネットワークの視点を絡めて、コンテンツ変換の研究を続けるならば、
「原作を活かす、企業ネットワークがあるのではないか」というリサーチクエスチョンが。たつわけです。
暗闇に光が照らされた気がしました。
これでまた新たに研究を進めていくことができそうです。
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