またまた湯尾がお送り致します。
今日は前回の慶応大学三橋ゼミに続き、今年度2度目の対外ゼミ発表、
法政大学稲垣ゼミの皆さまとのインターゼミ、通称インゼミです。
昨年に引き続き二回目の交流ということで
お互い成長した姿を見せられたらと思い、臨みました。
まずは、相手の発表です。
今回は2班発表して下さいました。
ひとつめは、TOTOの事例を通して、
いかにウォッシュレットトイレットを海外、特に中国に根付かせていったかを
紹介して下さいました。
もうひとつは、昨今日本が力を入れている観光業を対象にして、
いかに人々を呼び寄せるかを、福岡の成功しているケースなどを紹介しながら、
研究発表してくださいました。
双方の発表に共通しているのは、国際的な視点から研究を行っていて、グローバル化の必要性があると言われている日本で、それ自体非常に価値ある内容だと思った点です。
また細かいところでは、情報の“量”が適切だったと感じたところ。情報量が無駄に多くなく、それでいて不足もしていないと感じました。
総じて、井上ゼミ生は学びのある研究発表を聞けたのではと個人的には思います。
次に、私達の発表です。
実は、前回の三橋ゼミとのインゼミから、スライド構成をほぼ一新しました。もう少し、いわゆる「パフォーマンス」を意図したスライド構成になっており、“掴み”や“落ち”などの引き付ける発表を意識しながら、作成しました。
その過程の中で井上ゼミでは、発表班ではない多くの仲間が支えてくれます。
自分らの研究を進めていく事も大変なのにも関わらず、私達に時間を割いて発表内容にフィードバックしてくれました。
「スライドの構成がわかりづらい」
「プレゼン中の目線は皆を向いた方がいい」
などなど。
それも一回練習とかではなく、一週間の半分ぐらい掛けて。
しかも「午前中に用事があるから午後に見るよ」と言ってくれる仲間もいて、
合計して、8~9回練習に付き合ってくれました。
ときにやさしく、ときにきびしく接してくれるのが、私達の同期です。
こうして試行錯誤の日々を送りながら、あっという間に発表する日になりました。
拙い話者なので、本当に通じたか通じなかったかはわかりませんが、多くの稲垣ゼミ生の方が質問やコメントを下さった点を鑑みると、少しは伝えられたのではないかと。
ここで、インゼミを通して感じたことをまとめます。インゼミを行うことの素晴らしさのひとつに、自分たちを客観的に見ることができる機会になるということがあります。
研究を進めていく中で、その推進単位は総じて同質化していく傾向にあると思います。
それは、多くの時間を共有する中で、お互いの好きなものが似てきたり、口癖が似てきたり、ひいては価値観すら似てきたりするときを感じます。
それは意思決定を早めたり、何が“いい”もので何が“悪い”ものかというのを集団内が感覚的に捉えたりすることができる点でいいことだと思います。しかしメリットにもなる一方で、その集団内のみが是だと捉え、他の集団の人々とコミュニケートしなければ、
多様で異質な情報・知識に触れられる機会が少なくなり、イノベーション的な視点や発想を得ることが困難になるデメリットなどもあります。
そういった意味で、定期的に組織外の人々と研究発表を聞く、話す等の機会があることは、研究を進めていく上で、多様な視点から研究を捉えることができるという点で、非常に価値あることだと考えています。
そうやって自分たちが“絶対”だと思いこまずに、他者と比べて自分たちの研究を進めていくことは大切だと思います。
今回の記事はインゼミから個人的に感じたことを綴ったものになってしまいました。
次回の記事からは再び研究内容について触れていきたいと思います。
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